■臨床研修医制度は問題だらけだったのか?


2004年に導入された新医師臨床研修制度によって、大学医局の力は削がれ、医局から派遣
される医師に依存していた地方の病院はより医師不足が深刻化することなりました。


しかし、研修医からすると自由に研修先を選べるようになるなど、それなりにメリットも多く、
実際に研修を終えた研修医の多くが臨床研修医制度自体に満足されているようです。


それまでは医局で上級医師の下働きをさせられ、薄給のためアルバイトをしなければ生活すら
ままならなかった状況から比べると、研修医を取り巻く環境は、かなり良くなっています。





■医療機関側にもメリットがあった


では、「 研修医側にしかメリットはないのか? 」ととわれれば、答えは「 NO 」です。


研修医の多くが、これまでとは比較にならないくらい研修先で幅広く色々なことを学び、また、
経験したことによって、一般的な診察であれば問題なく対応できるようになったようです。


このため医療機関側もこうした点にはプラスの評価を下しているケースが多いです。





■医師不足は20年間なにもしなかったことのツケ


臨床研修制度は、国が本来目指していたことは、それなりの成果が出ているわけですが、その
代償として「 医師不足 」が加速するという大きな問題が生じてしまいました。


もっとも、臨床研修制度が導入される以前も医師不足や偏在はあったわけですし、制度の有無
に関係なく医療費は右肩上がりで年々増大し、患者の増加に医師が足りない状況が続いてます。


ですので、医療機関が抱える問題全てをこの制度だけに押し付けることは無理があります。





■すでに制度の見直しが行われている


臨床研修制度は、すでに研修できる病院や地域の受け入れに制限を設けてます。


そのまま放置するのではなく、 状況を見ながら改善が行われており、今後も研修医の地域的な
偏在をなくす方向に動くことが予想されていますので、悲観することはありません。



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