■メディカルドクターの求人市場について
日本の「医薬品業界」は、長期的な円安傾向が続いていることもあって、よくも悪く
も外資の力が依然として強く、その勢力を着実に拡大しています。
そうした状況の中で外資系の製薬会社は、新薬の研究・開発において臨床経験が豊富
な医師を「メディカルドクター」として積極的に採用しています。
外資系の製薬会社の多くが事業をグローバルに展開しているため、新薬の研究・開発
に関しても、世界各国にある現地法人と共有しながら進めていく必要があります。
そして、チームリーダーとして医師が開発・研究チームを統括していきます。
このため外資系の製薬会社の開発責任者の大半はその国の医師免許を取得しています。
■キャリアチェンジするには理想の仕事
メディカルドクターとして製薬会社に入社した場合の年収についてですが、
製薬会社で働いた経験がない医師であっても、それまでの臨床経験が評価されれば、
年収ベースで1300万円を切ることは、まず考えにくいです。
1300万円を基本として、評価基準を満たしていれば、それにあわせてプラスされ
ますので、1300万円から1500万円の間が妥当だと思います。
人によっては、スキルアップやキャリアチェンジを目的に転職してくる医師の先生方
も多いので、未経験の仕事に従事することを考えれば、非常に高年収ですね。
製薬会社の数には限りがあるので、求人もそれほど多くなく、競争は厳しいです。
ですので、医師転職サイトを利用しないで転職を試みるのは危険です。
■当直や夜勤がなくても高年収が期待できます!
一般企業に転職するわけですから、環境はこれまでとは一変します。
当然のことなら当直や夜勤がありません。また残業もそれほど多くありません。
しかし高年収は期待できます。「評価基準」は企業によって異なるので、一概にいえ
ませんが、初年度の年収が1300万円から1500万円程度は期待できます。
大学病院や民間病院で働く勤務医の先生方からすれば非常に魅力的だと思います。
メディカルドクターとして経験を積めば、1800万円程度の年収が期待できます。