■お母さに必要なのは子供の病気の知識!
夜間小児救急外来をやっている病院が近くにある人は本当に恵まれています。
しかし小児科医の先生方がいるから出来るのであって、実際に中で働いている人達は
本当に大変です。まず朝から午前中の外来や病棟で働きます。
そして、午後7時から夜の救急外来を翌朝午前7時まで行ない、また夜までそのまま
働くので、体力・精神力によほど自信がなければ到底務まりません。
我が子を心配しない母親はいません。しかしあまりにも心配しすぎるのも問題です。
普段と様子が違うという理由だけで、深夜に病院に連れてくる方もいます。
当然病気でも何でもない状態ですから、異常なしとしか言いようがありません。
自分で判断するよりもプロに診てもらったほうが確実です。
しかし、ある程度自分で判断できるようになるために、たまごクラブかひよこクラブ
などの育児雑誌で子供が患いやすい病気に関する知識を身につける必要がありますね。
■夜間救急外来を受診すべきか迷ったら?
子供が病気を患えば、受診すべきか、もうしばらく様子見するか迷われますよね。
以下のような症状が見られたら、迷わず診てもらいましょう!!
(1)意識の状態が悪くボンヤリし、名前を読んで問いかけても反応が普段より鈍い。
うるさくわめくのであれば問題ありません。しかしこうした状態は何らかしらの病を
すでに患っている可能性が高いので出来るだけ早めに診てもらいましょう。
(2)呼吸の状態が悪く表情が苦しそう
お子さんを上半身を裸にして呼吸をみます。
肩を上下に揺らしたり、胸のみぞおちの所をへこませるような呼吸をしてる場合は、
呼吸が苦しい証拠なので、すぐに診てもらいましょう。
(3)嘔吐を繰り返し、腹痛が長時間続く場合
我が子が突然「嘔吐」や「下痢」を繰り返すと心配になります。しかし嘔吐と下痢に
関しては、それほど心配する必要はありません。問題は脱水症状になることです。
とくに夏場は汗も大量にかくので水分補給が何より大切です。
(4)3か月未満の赤ちゃんが発熱した場合
この場合は問答無用です。できるだけ早く病院連れていきましょう
(5)けいれんやひきつけが起こった場合
高熱でけいれんが起こった場合、5分以内でけいれんがおさまったのであれば、その
まま様子みてもいいですが、それ以上となればすぐに病院に連れて行きましょう。
(6)長時間にわたって高熱が続く場合
41度を超えていたら危険ですので、即病院へ連れて行きましょう。
■小さい子供をもつお母さんに啓蒙活動が必要
お子さんの様子がおかしくなったら、救急病院へ電話してどのようにすればよいか、
質問しましょうといった啓蒙活動を各地域ごとに行なう必要があります。
夜間であっても救急外来を受診したほうがいいケースは10%に届きません。
40度の熱が出た場合でも、水分が採れる状態にあるのであれば心配いりません。
高熱で脳に障害が生じることを以上に心配する方がいますが、まず心配いりません。
ただし、子供の場合は容態が急変することが少なくないので、注意が必要です。
小児科医の先生方が困ってしまう時間帯は、朝の4時~5時にかけてです。
すでに20時間前後働いているため、意識が朦朧としているため、一番辛いんです。