■全国的に脳神経外科の需要は多い
脳神経外科医の転職市場については、完全な売り手市場にあるといっていいほど需要が
多いです。高齢化社会が今後さらに進むことから、こうした傾向は今後も続きます。
といいますのも高齢者の脳卒中リスクは依然として高く、医療技術の進歩によって多少
は改善されるかもしれませんが、現段階では抜本的な改善策はありません。
このため、脳梗塞をはじめとした脳血管障害、脳腫瘍、頭部外傷などの画像診断や手術
などを行う脳神経外科専門病院や総合病院にて、積極的に求人募集が行われています。
■脳神経外科医を目指す医師が年々減少!
脳神経外科医は、過酷な労働環境の中で日々激務をこなしています。しかも訴訟リスク
が非常に高いとされているため、脳神経外科医を目指す医師が年々減少しています。
下が育たない中で上が引退すると現役医師の負担が年々重くなってしまいます。
そういった厳しい環境の中で踏ん張っているのが脳神経外科の現状です。
規模がそれほど大きくない地方の病院は、雇用できる医師の数にどうしても限りがある
ので、総合的なスキルを持った先生が求められる傾向がかなり強いです。
■どこの現場も崩壊寸前!
脳神経外科の全手術なかで常にトップを占めているのが「 急性硬膜外血腫 」です。
高齢者の増加によって年々「 急性硬膜外血腫 」の手術が増えています。
救急搬送されるケースが少なくないため、脳神経外科医の先生方は、休みの日でも容赦
なく呼び出され、こうした予定外の手術をこなさなければならないのです。
本当にギリギリのところで踏ん張って頂いているので、日本の医療は何とかなっていま
すが、若手医師が増えない状況では本当に近い将来崩壊してしまうかもしれません。