■単なる憧れでは働けない?
循環器内科は、外科系、内科系の医師の転科先として非常に人気が高いのですが、その分
職場における競争も非常に激しいため、単なる憧れだけでは到底務まりません。
また循環器内科は内科系診療科の中でも一二を争うくら忙しいので、当然のことながら、
目的意識をしっかりもって日々の業務に取り組む必要があります。
■循環器内科の医師はとにかく多忙
循環器内科に勤務する医師の先生方は常に時間に追われるように働いています。
例えば外来や、カテーテル治療、その他の検査、入院患者対応、即入患者対応、救急対応
などを臨機応変に対応しながら、レセプトや診断書など事務仕事も沢山あります。
「カテーテル」が何件も続いてしまうと、食事すらまともにとれません。
また、循環器内科は心筋梗塞や心不全などによる救急、急変も非常に多いです。
オンコールじゃなくても、受け持ち患者が急変すれば真夜中であっても叩き起こされます。
■専門医の道は開かれていない?
そして、「病院ランキング」や「名医ランキング」といったメディア情報を参考に特定の
医師に殺到する傾向が強いため、医師として経験を積むことが容易ではありません。
このため専門医を志して循環器内科に転科しても、専門医への道は開けていないのが現状
です。このため転科するさいには、この点に関しても確認する必要があります。
■総合的な循環器内科医が求められる?
数年前まで急性期病院では「心臓カテーテル」関連の人材が求められていました。
当時は「心臓カテーテル」だけを専門的にやっていれば良かったのですが、状況が大きく
変化した今、「心臓カテーテル」を含む総合的な循環器内科医が求められています。
「心臓カテーテル」だけやりたい医師は、今後キャリアの選択肢を狭めてしまう可能性が
高いとされていますので、この点に関してもしっかり意識する必要があります。
■今後さらに活躍の場が拡大する?
循環器内科は、他の診療科や健診施設とも提携するケースが年々多くなっていますので、
心臓以外の分野に関する研究について強い興味があれば、やりがいがあります。
当然病院の内外で信頼が高まりますので、医師としての活躍の場はさらに拡大します。