■とにかく時間がかかる
医師の退職は、一般企業に勤務する従業員が退職するようにはいきません。
企業の場合、それぞれの企業によって就労規則が微妙に異なります。
しかし労働法規では退職の申し出を14日前までに申し出れば退職が認められます。
就業規則でそれ以上前に申し出るようにと定められていても効力はありません。
法的にはそうなっていますが、医師の先生方の場合はそうもいきません。
これまで何度も医局を敵に回したら人脈が切れるだけでなく、最新の医療技術も入手
できなくなり、ろくなことがないので円満対局しか道はないとお伝えしてきました。
このため転職先の確保などを含めて1年ほど余裕をもって進める必要があります。
■退職を伝えるタイミングが難しい
辞職を伝えるタイミングについて頭を悩ませている医師の先生が多いです。
それもそのはず、そう簡単に話し合いの場を持てません。
とにかくタイミンが大事です。怒らせたら様々な圧力をかけられてしまいます。
例えば「 主任教授 」が交代する時期に、いきなり退局の話を持ちだされたら、どん
なに温厚な教授でも逆鱗に触れること間違いありません。
こうしたゴタゴタした状況にある場合は見送るしかありません。
また教授退官が目前に迫っている場合も同様です。医局員の個人的理由で教授自身の
立場に味噌をつけられる恰好となりますので、怒鳴りつけられるのがおちです。
■先に転職先の確保に動きましょう!
こうした理由から医局の組織全体に満足感が広がっているときに辞めるべきです。
そうすることで教授からの圧力も小さくてすみます。
しかし、そうはいっても、そうした状況が来るのを待っていたら、いつまでたっても
退局することが認められず、不満を抱えたまま働くことになってしまいます。
ですので、まず先に「転職先」の確保に努めましょう。
新しい職場が決定すれば、自然と心に余裕が生まれるので、精神的に楽です。
働きなが転職活動を進めるのは困難なので、医師転職支援サービスの利用は必須です。
状況に応じて適切なアドバイスをしてくれますので、早めに相談するとよいでしょう。