■1年目から大きな差があるい
研修医の給与に関して格差が広がっているようです。
研修医1年目の平均年収は、400万円程度です。
多い人で1000万円を超え、低い人ですと200万円を割り込む水準にあります。
ここから税金などが差し引かれるわけですから、手取りで10万円程度となります。
同じ研修医でも、研修先の病院によっては800万円も差が生じます。
そして二年目に入ると、平均年収が460万円、もっとも多くもらっているケースで
1300万円台、最も少ないケースで220万円程度となっています。
■大学病院に勤務する研修医の給与水準は低い?
2年目に入っても300万円を超えないとなると、一般企業に勤務する同年代の一般
の会社員よりも少ないです。当直代や残業代がゼロなのかもしれません。
医師の先生方の給与水準は非常に高いとされていますが、基本給だけみるとそうでも
ありません。当直代と残業代が給与の大きな部分を占めています。
研修医2年目までに「年収700万円」以上を手にされている方の多くが地方の病院
に勤務しています。東京や大阪の病院は思いのほか少ないのが現状です。
その内訳をみてみると、北海道、青森、福島、長野、秋田が多いようです。
ただし、大学病院で700万円以上はほとんどありません。
そのすべて「 臨床研修病院 」です。
どうやら研修医の給与格差が広がっている原因はここにありそうです。
■給与が高くても仕事に見合っていない?
しかし、いくら年収が多くても基本給以外の「諸手当」が、実際にどれくらいなのか
分からないので、どれだけ働いているのかが見えてきません。
年収1000万円を大きく超えている場合、相当過酷な職場かもしれません。
36時間勤務を月に5~6回こなさなければならないかもしれません。
36時間働くと一般の会社員の4日分以上ですから、それを5~6回こなすとなると
実働ベースで一般の会社員の倍以上働くことになります。
年収1000万円でも少ないと感じるかもしれないですね。
これでもかなり以前より改善されています。
しかしこのままの状態が続くことは考えにくいので、給与が高いところを求める動き
が高まり、今後給与格差が是正されることになると思います。