
■ ただ水を飲むだけで本当に痩せる!?
これまで「水ダイエット」に関する記事を色々読んできましたが、水ダイエットが効く理由として、お通じが良くなったり、デトックス効果だったり、血行がよくなったり、基礎代謝が上がることで痩せるとされていました。
しかし、これらの効果を実現しようと思ったら、毎日1~2リットル程度の水を飲まなければなりません。しかも、その効果に対する反応が個人差が大きいので、人によっては期待されるような効果がほとんど得られないケースも少なくありません。
水を飲む行為自体は確かに体にいいので、あえて否定はしませんが、「水ダイエット」と呼ぶにふさわしい効果を得るには相当な努力が必要と思っていました。しかし、そうした考え方が誤りであったと認めざるえません。
『 1日コップに3杯の水を飲めばOK! 』
ところが今回ご紹介させていただく、J-CASTニュースさんの記事によりますと、1日3杯程度の水を飲むことで、科学的根拠に基づく素晴らしい効果が得られたようです。
つらい思いをしてまで2リットルも水を飲まなくてもいいのが個人的には非常に助かります。水ダイエットの効果がもっとも発揮できるタイミングにあわせて飲めば、優れたダイエット効果を期待することが出来ます。
ということで今回は、米国の医師自ら水ダイエットを検証したことで明らかになった水ダイエットの驚くべき事実を克明に紹介されているJ-CASTニュースさんの記事と動画を合わせてご紹介させていただきます。
水飲みダイエット 医師が推奨
「やせたければ水道水を飲め」
コップ3杯でおにぎり1個分以上減らせる

■ 体の代謝が活発化してデトックス効果も
多くのダイエット関連サイトを見ると、水をたくさん飲むとダイエット効果があがるといわれるのは、こういう理由からだ。
(1)代謝が上がる:血液の水分が増えてサラサラになり、血流がよくなる。細胞組織のすみずみにまで血液がいきわたり、エネルギー消費量が増える。
(2)体温が上がる:代謝が上がると体温があがり、脂肪をどんどん燃焼する。体温が1度上がると、燃焼効率が12%上がるといわれる。
(3)便通がよくなる:腸内に水分が増えると硬い便がやわらかくなり、便通がよくなる。
(4)体内のデトックスができる:便通がよくなり、また尿の量も増えるので、老廃物が体外に排出される。また、体温の上昇で汗をかきやすくなり、汗からも老廃物が出される。
(5)リンパ液の流れがよくなる:リンパ液は筋肉と血液の動きが活発になると流れがよくなる。血液がサラサラになるので、リンパ液の流れもよくなり、老廃物を運ぶ量が増える、などだ。

『 食べ物に含まれる水分もすべて「総水分量」として計算 』
さて、アン教授らの論文によると、研究チームは米国民健康栄養調査にデータが残っている約1万8300人の協力を得た。協力者に3~10日の間隔を置いて2回、1日の飲食物すべてを記録してもらった。
そして、1日の食事の総エネルギー量、塩分・糖分・脂肪の摂取量、コレステロール値、そして水分の摂取量を計算した。紅茶やコーヒー、加糖飲料類は、水道水やミネラル水のような「純粋な水」に含まず、「総水分量」の中に入れた。
また、食べ物に含まれる水分もすべて「総水分量」として計算した。
■ 食べる量が減って加糖飲料も飲みたくなくなる
分析の結果、参加者は平均して1日にコップ4.2杯の「純粋な水」を飲んでいた。これは1日の総水分量のわずか約30%だった。総エネルギー摂取量は平均で2157キロカロリー。
うち糖分の多い飲料から125キロカロリー、デザートやスナックなど健康によくない食品から432キロカロリー摂(と)っていた。
こうしたデータから、1日に摂る「純粋な水」(水道水とミネラル水)の量を増やし、その分ほかの水分を減らして計算し直すと、「純粋な水」の量を総水分量のわずか1%増やしただけで、
『 エネルギー摂取量、脂肪・糖分・塩分摂取量、コレステロール値が全部低下!』
総エネルギー摂取量、脂肪・糖分・塩分摂取量、コレステロール値が全部低下することがわかった。水を1%分多く飲むだけで、まず食事の量が少なくなり、総カロリー値が8.6キロカロリー減る。
この影響で、わずかな量だが、イモづる式に塩分や糖分などの量も減っていくのだ。
この波及効果が、1日に水をコップ1~3杯多く飲むだけで、次のような驚くべき結果を招くことがわかった。
(1)食事量が減り、総エネルギー摂取量が68~205キロカロリー低下(注:おにぎり1個が168キロカロリー)。
(2)塩分摂取量が78~235ミリグラム低下。
(3)糖分摂取量が5~18グラム低下。
(4)総コレステロール値が7~21ミリグラム低下。
【動画】 みおの女子トレ部
【ダイエット】水で痩せる、本当の理由と飲み方
■ さいごに....
これは、水を多く飲むと、食事量と糖分の多い飲料を飲む量が減ることが大きい。今回の結果について、アン教授は「これからは、ダイエットでコレステロール値を減らしたい人に医師が処方するのは『水道水』になるかもしれません。
カロリーのある飲料の代わりに水道水を飲むだけで健康になれるのです。『水を飲もう!』という、単純ですが効果の大きいキャンペーンをすぐに始めるべきです」と意気軒高だ。
【出典】 J-CASTニュースさん
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