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■ 苦しいダイエットは必ずリバウンドする!


 
人間だれでも一度や二度はダイエットに取り組んだ経験があるかと思います。
 
 
私は思春期のころに1年で体重が30キロ以上太ってしまった経験があるので、ダイエットではかなり苦労しました。
 
 
短期間で急激に太ったので、10代で心臓肥大になってしまい、駅の階段の昇り降り程度の運動で息切れしてしまう始末。
 
 
お医者さんから「そんなに太ったら40歳まで生きられないよ」と脅されて、ようやく痩せる決意をしたのですが、本当に苦しかったです。
 
 
自宅から最寄り駅までの道のりを自転車で通っていたのですが、往復で約4キロの道のりを歩くことにし、食事も昼は食べないことに...。苦しんだかいあって、1年後には元の体重に戻りました
 
 
しかし、油断するとダイエットする以前よりも早いペースで太ってしまいました。
 
 
辛いだけのダイエットは必ずリバウンドすると、身を持って体験しました。
 
 
 
 
 

■ がんばっても痩せない原因とは!?


 
一方、私の友人には部活をやっていないにもかかわらず、毎日2つ弁当を持参し、午前中に一つ目を平らげ、昼休みに二つ目の弁当を平らげ、しかもおやつまで食べているのに、超がりがりの子がいました。
 
 
「同じ人間なの不公平すぎる」と嘆いたものです。
 
 
絶対に胃か腸がおかしいのだろうと思っていたのですが、実は痩せている人には太っている人にはない腸内細菌が腸内に棲息していたんです。
 
 
だから太っている人は努力しても中々やせなかったんですね。
 
 
私は中年期に入る直前に運動(ジョギングや軽めの筋トレ)を習慣にし、腸内環境を整える腸活を始めてから太りにくい体質になりました。
 
 
ということで、今回はこの点について分かりやすく解説している「まぐまぐニュース」さんの記事(『池田清彦のやせ我慢日記』)と腸内の悪玉菌増殖を見極める9つの症状について解説した動画を合わせてご紹介させていただきます。



 
 
太らないにはワケがある。
痩せている人だけが持つ
「腸内細菌」が判明

 
 
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■ 肥満は腸内細菌のせいだった


 
ヒトの体の表面(皮膚や腸壁)には沢山の細菌が棲んでいます。
 
 
コリンの本によりますと、腸内細菌だけで、4000種100兆個の細菌が生息しているそうです。
 
 
中には3万種1000兆個と見積もっている学者もいます。
 
 
ヒトの総細胞数は37兆個なので、1000兆個が本当だとすると、ヒトの体を構成している細胞の僅か3.7%だけがヒトのゲノムを持った細胞ということになります。
 
 
細菌の種類数が多いということは遺伝子の多様性も高いわけで、細菌の持っている遺伝子の総数は440万個にも上るそうです。
 
 
ヒトの遺伝子の総数は2万1000個なので、この観点からは、ドーキンスではないですが、ヒトの体は細菌の遺伝子の乗り物です。
 
 
 
 
 

■ 痩せている人には確かな理由があった!


 
痩せた人の腸内ではアッカーマンシア・ムシニフィラという細菌が、腸内細菌全体の4%を占めているが、太った人ではほとんどゼロだということが明らかになりました。
 
 
この細菌は腸壁の粘液層の表面に棲んでいて、自分たちが棲みやすい環境を作るために、腸壁の細胞の遺伝子に化学信号を送って、粘液を分泌させているのだそうです。
 
 
 
 
 

■ 太った人は新しい脂肪細胞を作れない?


 
粘液層が厚くなってしまうと、あるタイプの腸内細菌の表面にあるリポ多糖が血液中に入りにくくなって、肥満を防ぐのだそうです。
 
 
痩せた人がエネルギーを貯蔵するときは、新しい脂肪細胞を多数作って、それぞれに少量の脂肪を入れます。
 
 
しかし、太った人は新しい脂肪細胞を作れないため、数少ない細胞に無理やり多量の脂肪を蓄えて、炎症を起こさせているのだとか。
 
 
その犯人が「リポ多糖」らしいようです。
 
 
 
 
 
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■ ダイエットしても痩せない本当の理由とは!?


 
実際、太ったマウスにアッカーマンシア・ムシニフィラを加えた食事を与えてみたところ、マウスの体重が減ったそうです。
 
 
さらに、マウスに高脂肪な餌を与えて太らせると、アッカーマンシアが減少し、食物繊維を加えると、再び増加することが明らかになりました。
 
 
痩せるためには、「食べる量を減らして運動すれば良い」と、これまで金科玉条のように言われ続けてきましたが、話はそんな単純なものではないようです。
 
 
 
 
 

■ 2030年には人口の86%が過体重


 
腸内細菌の組成によって、肥満か痩せかが決まるのであれば、肥満予防のためには、腸内細菌叢をどう整えるかが喫緊の課題となります。
 
 
なぜなら依然としてアメリカでは、肥満の人の割合が増え続けているからです。
 
 
2030年には人口の86%が過体重(BMI=体重kg÷身長m÷身長mが25-30)または肥満(BMIが30以上)になると予測されています。
 
 
人口の約9割が太っている姿を想像できますか?
 
 
 
 
 
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■ 肉で太るのは脂肪ではなく抗生物質だった!?


 
1940年代の後半、ニワトリに抗生物質を与えると、成長が50%近く促進されることが分かって以来、ニワトリばかりでなく、ブタにもウシにも抗生物質入りの餌を与えることが常識になっていたようです。
 
 
おそらく、抗生物質が腸内細菌叢を変えて、太りやすい体質に変えたのでしょう。
 
 
農家にとって太りやすい家畜はコストパフォーマンスがいいので大歓迎なんです。
 
 
もちろん抗生物質は肉を食べた人にも摂取されてしまいます。
 
 
これってあまりメディアで取り上げられませんが、結構大きな問題ですよね。
 
 
 
 
 

■ 急速な格差社会が肥満を拡大?


 
1950年代からアメリカの人々の肥満率が上昇を始めたのは、このことと関係があるとコリンは指摘しています。
 
 
そのうち抗生物質は投与していませんという高級肉が売り出されて、お金持ちは買えても、貧乏人は買えずに、上流階層は痩身に、下流階層は肥満になるなんて恐ろしい時代が来るかも。
 
 
もしかしたら、アメリカではすでにそうなっているのかもしれませんね。
 
 
 
 
 
【出典】 まぐまぐニュースさん
 
【原文】 『池田清彦のやせ我慢日記』より
 
【画像】 wikiHow
 
【動画】 自然治癒倶楽部
 
「腸内の悪玉菌増殖を見極める9つの症状」
 

 
 
 
 
 

■ 肥満の原因は「腸内細菌」のせいに関するまとめ


 
最後までお読みいただき本当にありがとうございます。
 
 
心と体の健康に大きな影響力を持つ腸の働きが悪化する原因として悪玉菌の増殖であることがお分かりになったと思いますが、普段の生活の中で悪玉菌の増殖に気づくことは非常に難しいです。
 
 
そこで最後に悪玉菌が増殖傾向にあることを見極めるポイントをわかりやすく解説している動画をご紹介させていただきます。
 
 
ちなみに悪玉菌が増殖傾向にある場合、以下の9つの症状が現れると動画内で解説しています。
 
 

【悪玉菌増加で起こる症状】
 
(1)慢性疲労
(2)消化不良(下痢、便秘を含む)
(3)肌荒れ
(4)ビタミン・ミネラル欠乏症
(5)自己免疫疾患
(6)糖尿病
(7)精神的問題(うつ病、不安症など)
(8)不眠症
(9)肥満
 

 
 
もし、一つも当てはまらなかったとしても、油断は禁物です。
 
 
腸は非常に繊細な臓器なだけに「腸内環境」を常に良い状態に保つことを心がけましょう。
 
 
 
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