
■ くるみの美容と健康効果が凄った!?
くるみというと昔は高カロリーな食べ物の代名詞みたいな存在でしたが、ここに来てくるみの優れた美容と健康効果がここに来て注目を集めています。
くるみには美容に良い効果をもたらす栄養素が多く含まれています。代表的なのがビタミンやニコチン酸で、これらの栄養素は皮膚の抵抗力を強化し、お肌の艶を良くします。
また、くるみには睡眠ホルモンのメラトニンの材料となるトリプトファンが豊富に含まれているので、くるみを食べることによって、睡眠の質が高まります。ストレスの多い現代社会で睡眠の質を高めるのは容易ではありませんが、くるみを食べることで簡単にできるわけです。
『 くるみ=太りやすいは嘘!? 』
くるみは心と体の健康に欠かすことのできない大変ありがたい食べ物なんですが、「太りやすい」という間違った認識がいまだに根強いことから、ナッツ類の中でも人気は今一です。
しかし、くるみには今注目を集めているオメガ3系脂肪酸が含まれていて、これらが血中のLDL(悪玉)コレステロール値を低下させる効果があります。脂肪がつきにくくなるので、肥満予防効果(ダイエット効果)が期待できます。
しかも、メラトニンという脳内物質の分泌量が増えるので、睡眠の質が改善されます。意外と知られていないのですが、実は、私たち人間は寝ている間もエネルギーを消費しています。
『 くるみを食べて睡眠の質を改善 』
睡眠の質を高めることによって、体をしっかり休めながら同時にダイエット効果も高めることができるので、自然と太りにくい体質になるのですが、ストレス社会が広がるにつれて不眠に悩まされている人たちが年々増えています。
ですので、今回は今回はくるみの持つ優れた美容と健康効果について分かりやすく解説しているJ-CASTニュースさんの記事と動画を合わせてご紹介させていただきます。
面倒な食事制限なしでも「改善」
クルミ食べるとこんなに良い事
【動画】 oceans11さんのチャンネルより
「 くるみで血管サラサラ 」
■ くるみは健康効果がすごかった!
酒のつまみとして最近、もてはやされるナッツ類。中でもクルミはふくよかな香りとおいしさで人気は高いが、カロリーが高いのが難点で「ダイエットの敵」と思われがちだった。
スペインのロマ・リンダ大学のチームが、高齢者がクルミを食べると、特に面倒な食事制限をしなくてもコレステロール値を改善できるという研究をまとめ、2016年4月、米サンディエゴ市で開かれた米国実験生物学会で発表した。
■ くるみを食べると太ると思われていたのに、血液がサラサラに
クルミは、ビタミンE、B1やカルシウムなど栄養が豊富だが、100グラムあたり約600キロカロリーもある。
1粒が約27キロカロリーだから、6粒でご飯1膳分(約160キロカロリー)くらいになる。調子に乗ってポイポイ食べていると、太りそうなイメージがつきまとう。
研究チームは、60~82歳までの健康な男女707人を対象に、クルミの健康効果を調べる実験をした。被験者は定期的にクルミを食べる260人と、まったくクルミを食べない447人に分けた。
『 悪玉コレステロール値が大幅に減る! 』
両グループとも、クルミを食べるか食べないかの違いだけで、何の注文もつけずに、これまでどおり自由に食生活を送ってもらった。
また、クルミを食べるグループには、クルミのカロリーや栄養素、摂取量に関して何の説明やアドバイスをせず、ただ定期的に食べるという条件をつけただけで、あとは本人の自由意思に任せた。
1年後、両グループの体重や血液を検査すると、次のような結果が出た。
(1)両グループとも平均するとわずかに体重が増加した。ただし、両グループの間では体重の増減差はほとんどなかった。
(2)クルミを食べたグループは、中性脂肪の値が下がった。また、総コレステロール値に占める悪玉コレステロール(LDL)値が大幅に減り、善玉コレステロール(HDL)値が増加した。
(3)クルミを食べなかったグループは、コレステロール値や中性脂肪の値にほとんど変化はなかった。

『 胡桃には高齢者の健康にも良い効果がある! 』
研究チームでは「極端に太ることもなく、60代以上の年代に大きな健康効果があることは喜ばしい。クルミに含まれているα(アルファ)リノレン酸が悪玉コレステロールを減らし、血栓をできにくくして血液をサラサラにしたと考えられます。また、クルミは食物繊維が豊富なので、自然に食べる量を抑えられたのでしょう。クルミを食べ続ければ、この健康効果は長期的に維持されることも確かめられました」とコメントしている。
【出典】 J-CASTニュースさん
【画像】 pixabay