
■ 卵は1日1個までは「ウソ」だった?
これまで卵は完全栄養食品でありながら、複数個食べるとコレステロール値が上がり、様々な健康被害が生じるリスクがあるため、1日1個までといったことが言われていました。
しかし、最近の研究でこうした考え方が間違っていることが明らかになっています。
例えば「卵を1日3個ずつ、2週間に渡って食べ続ける」卵の摂取とコレステロールの因果関係を明らかにする研究が世界各国の研究機関で行なわれていますが、血中コレステロール値に大きな変化はありません。

『 卵は悪玉コレステロールをやっつける! 』
卵は悪玉コレステロールが増えるリスクはなく、卵黄に含まれる「レシチン」というリン脂質は、体の中でコレステロールが蓄積を抑え、血液中の悪玉コレステロール値を低下させる働きがあります。
ですので、健康であれば1日2~3個食べても全く問題ありません。
むしろ動脈硬化や脳卒中といった血液に関連した病気の予防、改善に効果的だといわれています。
ということで、今回は卵の優れた効能効果について分かりやすく解説したMAG2NEWSさんの記事と動画を合わせてご紹介させていただきます。
【朗報】卵は1日に1個以上食べて問題なし。
むしろ若返りの効果も

コレステロールを気にするあまり
卵を食べていないという
「非アンチエイジング行動」
長い間、コレステロールが多いから卵は1日1個まで、などという指導がなされていました。
これまで何度もお伝えしてきましたが、コレステロールは肝臓でアセチルCoAから作られますので、摂取基準なるものも現在、存在していません。
卵白は機能性タンパクとして研究が進んできました。
もともと蛋白質は生体の主要な構成成分のひとつであること、生体内で酵素やホルモンとして代謝を調節したり、物質輸送や生体防御などにも関与するなど、とても大切なものです。
1.卵白たんぱく質のコレステロール代謝改善効果
卵白タンパク摂取によりLDLコレステロール低下、HDLコレステロールを上昇させるという。
機序は完全に解明されていませんが、ある種の卵白ペプチドがコレステロール分解系を活性化するとの報告があります。
2.卵白タンパク質の体脂肪低減効果
ヒトにおいてもマウス実験においても12週間卵白たんぱく質8g/日を摂取させたところ、内臓脂肪が優位に低減したと。
この機序のひとつに骨格筋におけるカルニチンパルミトイル転移酵素が活性化し脂肪燃焼効果が上昇したことが推察されています。
3.卵白たんぱく質の骨格筋に対する効果
これまでもホエイタンパク質がアスリートの間でも骨格筋の増強作用があるとされていました。
アミノ酸のバリン、ロイシン、イソロイシンといった分岐鎖アミノ酸が多く含まれ、これらは骨格筋の構成成分であること
またロイシンが菌タンパク合成系のシグナルを活性化させるためとされています。
さらに運動時に卵白たんぱく質を摂取することで、酸化ストレスマーカーや炎症マーカーの低下が認められるとの事です。
以上のことから、高齢化していく自身の身体(骨格)を維持し、サルコペニア、ロコモティブ症候群の予防のためにも身近な卵白は強い味方です。
ちなみに食品業界、製菓部門では圧倒的に卵黄が使用されて、残った卵白は着色されて卵黄として具材になるとか。
【動画】 Just One Cookbook
「 味付け玉子・煮玉子の作り方 」
■ 卵の優れた健康効果に関するまとめ
個人的に卵の若返り効果(老化予防効果)に注目しています。
卵黄には「リン脂質」が豊富に含まれていて、そのうち約73%がレシチンです。
ちなみにレシチンは細胞膜を正常にし、代謝をととのえ、細胞の活性化を促します。
これが若返りにつながるわけですが、殘念ながら依然として「卵は毎日食べてはいけないもの」と考えている向きが強いですよね。
ただし、そうはいっても健康のため毎日食べるとなると、色々と工夫しないとすぐに飽きます。
そこでオススメしたいのが味付け卵です。
ある程度保存が効くのと、付け合せとして色々な料理にあうので、毎日食べても飽きることがありません。
是非下にあるYoutube動画を参考にして、味付け玉子に挑戦してみて下さい。(本当に美味しいですよ)
【出典】 MAG2NEWSさん:(文・宮田恵さん)
【画像】 Pinterest
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