
■ メンタルの強さとは?
メンタルの強さは才能ではありません。人は生まれつきメンタルが強いとは限りません。むしろその逆のパターンの方が多いくらいです。
子どものころは大人しくて人の影に隠れていたような存在だったのが、大人になってから実業家として一代で大きな事業を成功させた人は歴史を振り返れば沢山います。最近では女性実業家も少しずつではありますが、増えています。
『 メンタルが強い人とメンタルが弱い人の違いとは? 』
極論すればメンタルが強い人とメンタルが弱い人の違いは物事に対する「考え方」です。メンタルが強ければ思い通りの人生を描いていけますが、逆は自分に負けてしまい、物事を自分の希望する方向へ進めることができません。
そうなると言い訳や愚痴が必然的に多くなるので、思うように人生が進んでいきません。
■ メンタルを強くするには心の状態をどう保つか
あなたの心の状態があなたの人生を作り上げるといっても過言ではありません。それくらい人は気分によって左右されます。スポーツ選手を見れば分かる通り、一流と称される選手でも心の状態によってパフォーマンスの質が大きく左右される世界です。
うまく行動できるかを決定するうえで心の状態が非常に大切です。自分の目の前にある物事に対してどのように感じるかは自分で決めるものです。
感じたままに行動すれば常に心に左右されることになりますが、自分がどう感じたいかを考えて行動することで感情に左右されなくなり、いつも穏やかに過ごすことができます。
■ メンタルが強い人の5つの特徴とは?

(1)メンタルが強い人は大らかでメンタルが安定している
メンタルが強い人の代表といえば、陸上のウサイン・ボルト選手です。彼は競技直前でも常にリラックスしていますし、周囲にも非常に愛想がよく沢山の人から愛されています。
ボルト選手のようにメンタルの強い人は、どんな状況でも取り乱したりしません。常に情緒が安定しているので、とてつもない緊張した状況をも楽しめるのです。
心が安定している人は、今すぐにでもチャレンジしなければいけない事態におちいっても、常に冷静な判断ができるように、心を平穏に保ち、頭を明快にしています。
(2)メンタルが強い人は絶対に他人のせいにしない
メンタルの強い人は「成功」や「失敗」を人のせいには絶対しません。むしろ失敗は自分のせい、成功は他人のおかげと捉えているので、どちらに転んでも一喜一憂しません。
どのような状況にあってもベストをだすことが大切だと常に考えます。
(3)メンタルが強い人は自分のことは自分で決める
当たり前のことのように思えるかもしれませんが、これが出来る人は結構少ないです。
例えば仮に上司から下された命令であっても、その範囲内で最高の結果を出すことを第一に考えて行動するので、常に自分で決断し、行動するのと同じになります。
(4)メンタルが強い人は過去を振り返らず、失敗を最高の学びとする
メンタルの強い人は、過去を振り返って悩んだりしません。無駄だとしっているからです。また、未来に不安を抱いたりしません。今できることに集中すべきと心得ているからです。
我々日本人はとにかく失敗に弱いので、一つの失敗で総崩れとなることが多いです。
失敗を失敗と捉えたら後悔しか生まれません。そして「また次も失敗するかも」といった不安を生み出すことになるでしょう。これは本当に辛いですよね。
失敗を何かを学ぶ最高の機会だったと考えれば、前向きに物事を捉えられます。
(5)メンタルが強い人は他人の成功を心から祝福できる
これがデキる人は本当に少ないです。会社では「いい人」で通っているような人でも他人の成功を妬んだり、影であることないこと誹謗中傷する場合もあります。
これはドラマや映画の話ではなく、ましてや大企業や役所に限った話でもありません。30人以下の小さな会社や団体・組織で日常的に起こっています。
人を妬んだり、悔し紛れに侮蔑すればするほど精神的に苦しい状況に追い込まれます。
メンタルの強い人は自分のこと以上に祝福します。偉業を成したこと以上に、それまでの苦労が理解できるからです。そして、自分のモチベーションを高める材料にします。
【出典】 精神科医:樺沢紫苑先生
「メンタルが弱いのですが...」