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■ パーソナリティ障害とは?
 
 
業界、業態、職種に関係なく転職を決意する理由の最上位には「人間関係の問題」があり、事実、転職を決めた理由の8割超が人間関係の問題とされるほど深刻です。
 
 
しかし、人によってはどこに勤めても職場の人たちから嫌われ、社会に出てから今日までどの職場でも上手くいかず、新しい仕事に就くことすら諦めてしまう方がいます。単なるわがままのように思えるかもしれませんが、もしかするとパーソナリティ障害かもしれません。
 
 
ちなみにパーソナル障害は、以下のとおり10のタイプに分かれています。それぞれに特徴が微妙に異なりますが、共通する部分がかなりあるので、今回は境界性パーソナリティについてまとめさせていただきました。
 
 
 
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出典:LITALICO発達ナビ
 
 
 
『A群:奇妙で風変わりに見える』
 
A群は「オッド・タイプ」という別名を持ち、非現実的な考え方にとらわれやすいという特徴があります。統合失調症や妄想性障害といった精神疾患とのつながりが指摘されています。A群には以下の3タイプがあてはまります。
 
・猜疑性パーソナリティ障害/妄想性パーソナリティ障害
 
・シゾイドパーソナリティ障害/スキゾイドパーソナリティ障害
 
・統合失調型パーソナリティ障害
 
 
 
『B群:演技的で情緒的に見える』
 
B群は「ドラマチック・タイプ」とも呼ばれ、感情的かつ衝動的なのが特徴です。そのため、周囲を巻き込んで迷惑をかけることが多いタイプであるといえます。B群には以下の4タイプがあてはまります。
 
・反社会性パーソナリティ障害
 
・境界性パーソナリティ障害
 
・演技性パーソナリティ障害
 
・自己愛性パーソナリティ障害
 
 
 
『C群:不安または恐怖を感じる』
 
C群は「アンクシャス・タイプ」と呼ばれることもあります。不安・恐怖心などが強く、自己主張は控えめなのが特徴です。自己本位というより他社本位なタイプといえるでしょう。A群には以下の3タイプがあてはまります。
 
・回避性パーソナリティ障害
 
・依存性パーソナリティ障害
 
・強迫性パーソナリティ障害



 
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■ パーソナリティ障害の特徴について
 
 
「境界性パーソナリティ障害の「境界性」は、「神経症」と「統合失調症」の境界にある症状であることを意味します。パーソナリティ障害を患っている人たちの多くは職場や社会環境における人間関係に問題を抱えており、常に悩まされています。
 
 
常に自身の人生に失望しています。自分の気持ちを周囲の人に対して明確に示すことが極端に少ないのが特徴です。周囲の人に対しては受け身的であり、従属的な立場を取りします。しかし、隠れた形で相手に抵抗することが多いため周囲の人と仲良くできません。
 
 
一方的に相手から嫌われてしまうケースも少なくありません。どちらかというとパーソナリティ障害の人は完璧主義者に近いかもしれません。厚生労働省の調べによりますと、アメリカではすでに人口の15%がパーソナル障害で、今後さらに増えることが予想されています。
 
 
 
 
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特徴1:猜疑心が強い
 
 
何の根拠もないのに、配偶者や恋人に対して浮気や不倫の疑いを抱いたり、職場の人間が自分の悪口を言っているのではないかといった強い思い込みから突拍子もない行動を取る。
 
 
 
 
特徴2:自分は特別な人間だと思っている
 
 
自分はどんな困難なこともやり遂げられる非凡な才能があり、すばらしい業績を残せる能力があるという強い自負心を持っている一方で周囲の人間の自分に対する対応に強く不満を抱いている。
 
 
 
 
特徴3:傷つきやすい
 
 
自分に向けたネガティブなコメントは、たとえ、それが冗談であっても、簡単に聞き流すことができないため、深刻に受け止めてしまうことから、復讐心が芽生えると怖い。
 
 
 
 
 
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■ ある日突然攻撃的になる?
 
 
傷つきやすい反面、他人が自分に批判的な態度を取ると、急に攻撃的で好戦的な態度で相手に食って掛かります。このため自分の評判や噂話に非常に過敏です。勝手な思い込みで自分は人から不当に攻撃されていると感じると、怒ったり逆恨みしたりします。
 
 
 
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■ パーソナリティ障害の原因とは?
 
 
パーソナル障害に苦しむ人たちは、幼少のころ甘やかされて育ったと思われるかもしれませんが、実際には、その反対で批判的で厳しい親に育てられた経験を持つケースが多いです。
 
 
人を信頼する心や安心感が育まれなかったことが一因と考えられています。勿論遺伝的な要因もありますが、両親から否定的に育てられた人に発症しやすいと考えられています。
 
 
 
 
 
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■ パーソナリティ障害の治療について
 
 
自分のルールにこだわるだけでなく、他人にもそれを要求しがちであるため、その傾向が強まり過ぎると、それまで良好だった人間関係を維持することができなくなります。また、仕事上でも些細な細部にこだわりすぎるため周囲から反感を買います。
 
 
このようにパーソナリティ障害を患う人はパーソナリティが極端に偏っています。このため、非適応的となり本人だけでなく、周囲を困った状況に追い込みます。しかし、そうした欲求不満に耐えられず、衝動的・自己破壊的な行動をとりがちです。
 
 
パーソナリティ障害の治療についてですが、気分の落ち込み、不安、怒りなどの症状には、抗うつ剤や抗不安薬などの薬を用い、それと並行して、カウンセリングなどを行います。
 
 
 
 
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【画像】 wikiHow
 
【動画】 精神科医・樺沢紫苑の樺チャンネル
 
 
 
「統合失調型パーソナリティ障害について解説してみた」
 

 
 
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