
■ 今回のテーマは脳に悪い7つの習慣
今回は脳の働きを著しく悪化させてしまう習慣について解説された「脳に悪い7つの習慣」(著者:林成之、出版:文藝春秋)の理由と具体的な対策についてまとめさせていただきました。
本書の著書である林成之先生は、脳神経外科医として多くの脳死寸前の患者の生命を救った「脳低温療法」を自ら開発し、その実績が世界中で今もなお高く評価されています。
そんな「脳」のエキスパートである林先生が、長年の研究から見出した「脳に悪い7つの習慣」を改めることによって、人生が好転します。
■ 脳に悪い7つの習慣とは?
「脳に悪い7つの習慣」は、ざっくり言うと以下のとおりになります。
(2)「嫌だ、疲れた」と愚痴を言う。
(3)言われたことをコツコツやる。
(4)常に効率を考えてしまう。
(5)やりたくないのに我慢して勉強する。
(6)スポーツや絵画に興味がない。
(7)めったに人を褒めない。
(※著書より引用)
なぜこの7つの習慣が脳に悪い影響を及ぼすのか以下の通りまとめさせていただきました。

■ 脳の3つの本能とは?
脳の3つの本能とは、「生きたい」、「知りたい」、「仲間になりたい」といたってシンプルです。
これがなければ私たち人間は繁栄するどころか、とっくの昔に絶滅していたようです。
したがって、脳の最大の目的は「生きたい」=「生きること」です。
そして、生き残るために必要な知恵を導き出すために色々なことを知らなければなりません。これが「知りたい」です。
そして、最後の「仲間になりたい」についてですが、太古の昔から人は一人では生きていけません。
外敵から身を守るためには、一人よりも二人、二人よりも三人の方が有利に戦えます。
これが脳の持つ3つの本能です。
▼ 脳のパフォーマンスを向上させる方法!
「生きたい」、「知りたい」、「仲間になりたい」、これら三つの本能を以下のとおり満たしてあげることによって、脳のパフォーマンスは飛躍的に向上します。
こうした脳の3つの本能をおさえて林先生は、「頭がいい人とは何に対しても興味を持ち、積極的に取り組める人」と、おっしゃっています。

■ 脳の仕組みについて
脳は「好きなこと」、「ためになること」に対しては、積極的になり、集中力、理解力、記憶力がアップします。
しかも長時間没頭しても疲れません。
反対に「嫌いなこと」、「どうでもいいこと」に対しては、消極的になり、集中力、理解力、記憶力がダウンします。
そして、心も体も疲弊します。
ですので、「好きこそ物の上手なれ」=「好きなことは自然と上達する」ということわざは、脳の仕組みからみて正しいということです。
■ リフレーミングで人生がうまく行く
リフレーミングとは、物事を別の枠組みでとらえ直すことです。
例えば上司にある仕事を頼まれて、「うわぁ~超めんどくさい、やりたくないなぁ」と思ったとします。
「いや、まてよ、これをやりば仕事の能力がさらにアップして、感謝されるかもしれない」と、物事を別の角度から捉え直します。
ですので、リフレーミングを意識して日常生活を過ごすことによって、いつでもどこでも「良い所、タメになりそうな点」を探して好きになろうとすることが大切なんですね。
そうすることで、自然と不平不満が減り、ストレスが減る。
そして、反対に好きなこと、楽しいことがどんどん増えて、日々の生活の幸福度が飛躍的に上がります。
▼ 人生が上手くいっている人は無意識にリフレーミングをやっていた?
好きなことをやっていると、脳は脳のパフォーマンスを上げてくれます。
頭のいい人や成功者と呼ばれる人たちの中には非常にポジティブな人が多いです。
そうした背景には、無意識のうちに普段からリフレーミングを取り入れていたからなんですね。
どんな状況に陥っても、リフレーミングを行えば、好きにつながることが見つかり、脳のパフォーマンスを最大限にあげて問題を解決することができます。
これからの時代リフレーミングは必須だと思います。
『参照』図解 脳に悪い7つの習慣 (幻冬舎単行本)
■ 他にもある脳の働きを良くする方法
脳の健康を維持することは、心と体の健康を保うえで非常に重要です。
脳の働きを良くする方法は以下のとおりです。
▼ 脳の働きを良くする方法(1)
「運動を習慣化する!」
ジョギングやウォーキングなど適度な有酸素運動は、脳の血流を増やし、神経細胞の成長を促進するので、脳の健康を保つうえで非常に重要です。
反対に運動不足は脳の機能低下を招くため、運動を習慣化することを心がけましょう。
▼ 脳の働きを良くする方法(2)
「健康的な食生活を心がける!」
脳の健康を保つために良い効果をもたらしてくれる栄養素をしっかり摂取することが大切です。
特に、オメガ3脂肪酸やビタミンB群は脳の機能に必要不可欠です。
野菜や果物、ナッツ、魚など、健康的な食品をバランスよく摂取しましょう。
▼ 脳の働きを良くする方法(3)
「睡眠をしっかりとる!」
脳の働きを良くするうえで質のい睡眠は、欠かすことができません。
しっかり寝ることで脳をリフレッシュして脳疲労を解消します。
逆に睡眠不足は脳機能の低下を引き起こす可能性があります。
7~8時間の睡眠を心がけてください。
▼ 脳の働きを良くする方法(4)
「読書やパズルで脳トレ!」
脳に良い刺激を与えるために、知的な活動をすることが大切です。
1日たった6分読書するだけで、認知機能や記憶力が向上することが明かになっています。
また、ゲーム感覚でパズルを解いたりすることで、脳の活性化を促進することができます。
脳トレ用の無料アプリが無数にあるので、こうしたものを色々と組み合わせながら脳トレするのもおススメです。
▼ 脳の働きを良くする方法(5)
「ストレスを減らす!」
ストレスは脳にも悪影響を与えます。
ストレスを減らすためには、リラックスした状態で過ごす時間を作ることが大切です。
瞑想やヨガなどのリラックス法を取り入れて、ストレスを軽減しましょう。
不安なことを次から次へと考えてしまうような状態に陥っている場合は、瞑想などは逆に思考が止まらなくなってしまう可能性があるので、注意してください。
ネガティブな思考が止まらない場合は、すぐに全身を動かしてみてください。
ネガティブな思考から解放され、次第に心が落ち着いてきます。
■ 脳に悪い7つの習慣のまとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
いかがでしたでしょうか?
「脳に悪い7つの習慣」を止めるだけで、脳のパフォーマンスが飛躍的に向上すると思います。
また、脳の仕組みを知ることで感情を上手にコントロールできそうです。
しかし、さらに人生を好転させたいたのでれば、脳に悪い7つの習慣の逆のことを積極的に行うと良いでしょう。
それにプラスしてリフレーミングを日常生活に取り入れれば、人生そのものがより素晴らしものに変化していくことでしょう。
私もリフレーミングを積極的に日常生活に取り入れていきたいと思います。