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■ 断捨離からミニマリストへ


 
今回は、「ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ -」(著者:佐々木典士、出版:ワニブックス)のやり方と、その効果について簡単にまとめさせていただきました。
 
 
本書の著書である佐々木典士さんは、出版社に勤務され、その後編集者として独立し、初の著書「「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」が40万部を超える大ベストセラーとなっています。
 
 
なぜ物が減ると幸せになれるのか、逆に増えると不幸になりやすいのかについて考えさせられる内容となっています。個人的に人生を見直すきっかけになりました。



 

■ ミニマリストとは?


 
ミニマリストという言葉自体は、2010年ごろから聞かれ始めた言葉なので、そんなに目新しいものではないのですが、ここ最近国内外の著名人の間でミニマリストを自認される方が増えているので、密かに注目を集めています。
 
 
ちなみにミニマリストという言葉は、日本語に直訳すると「最小限主義者」で、ようは「持ち物を最小限にしている人たち」のことです。
 
 
本書の著者である佐々木さんも、モノの少ない生活を送ることで幸せになれることを力説しています。
 
 
 
 

『どんな人がミニマリストなのか?』


 
ミニマリストは、ただ単にモノを捨てることが好きな人のことを差すのではなく、「大切なもの」、「必要なもの」が明確に分かっていて、それ以外を減らす人のことです。
 
 
日本でもローランドさん、北川景子さん、堀江貴文さん、堺雅人さんなどがミニマリストとして有名です。
 
 
ちなみに堀江さんの持ち物はスーツケース3つに入るものだけで、ミニマリストとして生活するようにになってから、物欲がどんどんなくなり、今では特別大事なものはスマホだけなのだとか。
 
 
 
 

『ミニマリストとして生きるメリットとは?』


 
ミニマリストには色々なタイプの人がいます。例えば自宅マンションにピアノだけある人がいます。それ以外のモノは必要最低限にとどめておくことで、大好きなピアノと音楽に集中することができます。
 
 
モノが少ないと掃除も楽なので、そうした家事などの時間も大幅にカットできるので、よりピアノを弾く時間が増えます。ピアノを弾くことに何より喜びを感じる人にとっては、まさに天国なんです。
 
 
この方のようにピアノと音楽が何より大切な人にとって、それ以外のものはエネルギーの浪費でしかありません。ですので、何が大切で何が必要か分かっている人にとっては、モノが少ないほうがいいんですね。
 
 
 
 

■ なぜモノが増えてしまうのか?


 
自分ではモノを増やしているつもりはないのに、気がついたら家中モノだらけになっていた、なんて人の方が多いのではないでしょうか?。
 
 
では、なぜモノが増えてしまうのでしょうか?。本書では以下のとおり2つの理由をあげて解説しています。
 
 
 

『満足感が得られないループに入るから』


 
ここでいう「満足感が得られないループ」とは、モノを買っても買っても満足感が得られないループのことです。
 
 
具体的には、「物を買う」→「慣れる」→「飽きる」→「刺激を求めて他の物を買う」といったことを繰り返してしまうため、モノがひたすら増え続けてしまいます。
 
 
その代表が「服や靴」などです。最初は欲しくてたまらなく、手に入れた当初は物凄く大切にしていたモノでも、時が経つにつれて愛情が薄れ、やがて飽きてタンスの肥やしになります。
 
 
飽きると次の刺激を求めて、新しい服を買い求めるので、着ない服がどんどん増えてしまうわけです。
 
 
 
 

『自分の価値をアピールするためにモノを買うから』


 
人は一人では生きていけません。人は人と一緒に生きる社会的な生き物なので、「自分には価値がある」と思えなくなると不安になります。
 
 
本来であれば、「優しさ」や「思いやり」といった内面に目を向けて、これらに価値を見出すべきなんですが、それには時間がかかるので、モノを買うことで自分の価値をアピールしようとします。
 
 
高級車、高級スーツ、高級時計、高級レストランでの食事などに自分の価値をアピールするためにモノをひたすら買い続けてしまい、その結果としてモノが増えてしまいます。
 
 
 

『度が過ぎると身を亡ぼす』


 
身の丈にあったものであればいいのですが、借金をしてまで買い続けると借金を返済することに膨大なエネルギーが削がれ、他のやるべきことができなくなってしまいます。
 
 
生活に余計な制限が生まれてしまうと次第に自己嫌悪に陥り、自分に価値を見出せなくなるという結末を迎えることになります。これでは意味がありません。
 
 
実際にここまで酷い例は少ないかもしれませんが、これに近いことを誰もがやっていますよね。
 
 
 
 

■ モノを捨てるコツとは?


 
最後に必要のないものを捨てるコツについてですが、そのやり方は以下のとおり非常にシンプルです。
 
 
■モノを捨てるコツ

(1)捨てることはテクニック
 
(2)熱く語れないモノは捨てる
 
(3)1年間使わなかったモノ、複数あるものを捨てる
 
(4)人の目線のためのモノを捨てる
 
(5)1つ買ったら1つ捨てる
 
(※著書より引用)

 
『参照』 ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ -
 
 
 

(1)捨てることはテクニック


 
捨てることはテクニックであって、毎日少しずつ不要なものを捨てていくうちに上手に捨てられるようになるようです。最初は冷蔵庫の中にある賞味期限が切れた食品や調味料から少しずつ捨てましょう。
 
 
もったいないとうい思いを抑えるためにも、お金に変えられるものは、買取サービスなどを利用して売ってしまうといいでしょう。こうすることで確実にものが減ります。
 
 
 
 

(2)熱く語れないモノは捨てる


 
熱く語れないモノは、必要なもの、大切なものではありません。先に紹介したピアノが大好きな人であれば、一日中ピアノの魅力を語ることができます。
 
 
そうしたものでなければ捨ててしまっても、後々後悔することはありませんし、むしろ使っていないのに所有し続けることで無駄にエネルギーを浪費することの方が問題です。
 
 
 
 

(3)1年間使わなかったモノ、複数あるものを捨てる


 
1年使わなかったものや文房具など同じものが何個もある場合は、少しずつ捨てていきましょう。また、スーツケースのような3年に1回程度しか使わないモノは、レンタルで済ませましょう。
 
 
 
 

(4)人の目線のためのモノを捨てる


 
自分の価値をアピールするために購入したモノは、後々とてつもない負債になる可能性がありますので、本当に必要なもの、大切なもの以外は、捨てる、友人にあげる、買取サービスに売ってお金にしましょう。
 
 
 
 

(5)1つ買ったら1つ捨てる


 
1つ買ったら1つ捨てることで、モノを増やさないで済みます。しかし、これがなかなできません。ですので、買う前に何を捨てるかを決めてから購入しましょう。
 
 
そうすることで不要な物を買わずにすみます。結果としてお金の節約にもなります。
 
 
 
 

■ まとめ


 
いかがでしたでしょうか?。ミニマリストたちの方々を色々なメディアを通じてみて思ったのは、みなさん自分の世界を持ってらして、行動と言動にぶれが全くありません。
 
 
また、決断力に優れている印象があります。それもモノを増やさない、不要な物はどんどん捨てるということを実践しているからかもしれませんね。私も少しずつ取り入れていきたいと思います。