
■ 今回のテーマは「ろっ骨ほぐし」
今回は、『腰痛を治したけりゃろっ骨をほぐしなさい
著者は心療内科医の川口陽海先生です。
川口先生自身も18歳の時に腰から脚の激痛によって動くことが出来なくなり、整形外科で腰椎椎間板ヘルニアと診断され、手術することなく自力で治すことを決意します。
川口先生は、このときに体験した様々なことがきっかけとなって鍼灸師を志します。
それ以後25年間にわたって病院に行っても治らないような慢性の腰痛や、坐骨神経痛の患者さんに寄り添って治療を行ってきました。
そして、なかなか治らない腰痛は、「腰」に原因があるのではなく、「肋骨(ろっこつ)」に原因があることが分かったんです。
■ 腰痛が改善するメリットとは?
腰痛を改善することにより、以下のようなメリットがあります。
▼ 仕事の生産性の向上
腰痛があると、仕事での動作がどうしても制限されてしまうので、仕事によっては作業効率が大きく下がることがあります。
腰痛が改善されることで、制限が外れるので、その分作業効率が上がり、仕事の生産性が向上します。
▼ 日常生活が快適になる
腰痛があると、座っている時間や寝ている時間など、日常生活の多くの時間を不快な状態で過ごすことになります。
腰痛が改善されることで、こうした不快な状態から解放されて快適な生活を送ることができます。
▼ ストレスが大幅に減る
腰痛があると、痛みやその不快感がストレスを引き起こし、日常的にイライラするといった精神的な負担に苦しめられることになります。
このため精神的に不安定な状態で日々の生活を過ごさなければならなくなります。
腰痛が改善されることで、こうしたストレスが大幅に軽減され、精神的な安定が得られます。
▼ 心身共に健康になる
腰痛があると、どうしても腰をかばいながら何かをしなければならなくなるので、運動不足や姿勢が悪化します。
腰痛がきっかけとなって、さらに心と体の健康を損なう可能性があるわけです。
腰痛が改善されることで、自由に体を動かすことができるようになるので、心身ともに健康になります。
■ 腰痛の原因はろっ骨にあった!?
「ろっ骨」が原因と言われても、中々ピンときませんよね。
それもそのはず、ろっ骨は胸から背中につながってはいますが、腰とは反対側にあるので関係性が薄いと考えるのが普通です。
しかし、例えばデスクワークで長時間猫背の状態で固まってしまうと、ろっ骨が硬くなります。
そうするとだんだん呼吸が浅くなってしまいます。
その状態を放置すると背骨全体が硬くなってしまいます。
そうなると新鮮な空気を十分に取り込めなくなってしまい、次第に自律神経が乱れ、血流もどんどん悪化します。
その結果全身の細胞が酸欠状態になり、痛みを生み出す物質が放出され、腰痛に苦しめられてしまうのです。
ですので、固まったろっ骨をほぐしてあげれば、自然と痛みが改善されます。
■ ろっ骨はがしのやり方
最後に川口先生が独自に開発されたろっ骨はがしのやり方を以下のとおりご紹介させていただきます。
【脇のマッサージ】
『Step1』
手のひらで軽く押してろっ骨をほぐします。
ろっ骨を押すときに軽く息をはきながら押してあげるとろっ骨がより大きく動いてほぐれやすくなります。


【お腹のマッサージ】
『Step1』
鎖骨の下に手をあてて、肩を軽く回しながらほぐします。

【鎖骨のマッサージ】
『Step1』
手を軽く拳を握り、お腹に押し当てながら上下に大きく動かします。

【背中のマッサージ】
『Step1』
軽く拳を握って手の甲を背中にあてて、ぐるぐる回していきます。

【出典】
【腰痛が改善!?】「ろっ骨ほぐし」のやり方
■ ろっ骨ほぐしのやり方と効果に関するまとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。いかがでしたでしょうか。
本書に書かれている、「ろっ骨ほぐし」を行うことで、とてつもなく体がラクになります。
今現在日本では腰痛に悩まされている人が約2800万人いて、そのうち85%が原因不明といわれています。
ろっ骨をほぐすことで腰痛が改善するなんて、にわかには信じられないかもしれません。
しかし、姿勢が改善されて腰への負担が軽減され、しかも血流も良くなるので自律神経が整って次第に痛みが小さくなっていきます。
オフィスで一日中座りっぱなしの方は、ろっ骨が硬くなりやすいので、特にろっ骨はがしがおススメです。腰痛予防の参考になれば幸いです。