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■ 今回のテーマは「繊細さんの本」


 
今回は、著書「「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる  「繊細さん」の本」(著者:武田友紀、出版:飛鳥新社)から、繊細さんの特徴とその対策について、まとめさせていただきました。
 
 
著者の武田友紀さんは、HSP専門のカウンセラーとして活動されていて、本書は繊細過ぎるがゆえにストレスを感じやすい人が、その性格を大切にしたままラクに生きる方法をわかりやすく解説しています。
 
 
出版されたのは、今から2年前の2018年で、出版後すぐに「世界一受けたい授業」や「王様のブランチ」など大手メディアで多数取り上げられ、瞬く間にベストセラーとなっています。




 

■ 「繊細さん」イコール「HSP」


 
この本で言われている「繊細さん」とは、アメリカの心理学者エレイン・アロン博士が提唱する「HSP」という気質のある人を差しています。
 
 
ちなみに「HSP」は、Highly Sensitive Personの略称で、普通の人よりも周りの音や刺激に対して敏感な人という意味になります。
 
 
著者の武田友紀さん自身HSPで、長年にわたってHSPの方が直面する様々な問題に苦しみ、そして、それを克服してきたという経緯があります。
 
 
 
 

■ 「繊細さん」がラクに生きるための方法


 
 

「相手の気持ちのワケ」を想像しても傷つかない


 
例えば職場の同僚の方にとられた行動や言動に対して、「なんであの人はあんなこと言ったんだろう」、「なんであの人はあんなことをするんだろう」といった具合にあれこれ考えすぎないことです。
 
 
どんなに考えても相手の正確な思いは分かりませんし、分からないことをあれこれ考えすぎると、「私の仕事のやり方が悪いからあんなこと言ったのかな?」といった具合に思考が悪い方向へと流れていってしまいます。
 
 
その結果として余計なストレスを抱え込むことになりますので、「相手の気持ちのワケが分からなくても気にしない、傷つかない」と、ノートに書いたり、心の中で何度もつぶやくなどして普段から強く意識します。
 
 
 
 

素の自分を出す


 
繊細さんは、あまりにも周囲に気を使いすぎてしまうがゆえに、人前で自分を出すことが出来ません。常に相手を優先させてしまうので気がついたら周りには自分と性格的に合わない人ばかりになってしまいます。
 
 
そうならないためにも少しずつ素の自分を出すようにしましょう。ここでいう素の自分とは「心地よい自分」です。自分を大切にすることで、心地よい自分でいられる時間が少しずつ増えていきます。
 
 
そうすると素の自分を出しやすくなり、次第に心地よい自分にあった付き合いやすい人たちとの出会いがやってきます。そこまでいかなくても人から次第に大切にされるようになります。
 
 
 
 

周りに相談する


 
繊細さんは、自分に厳しい人が多いので、問題を抱えても「こんなことくらい自分で解決しなければだめだ」といった具合に何でもかんでも自分の中で問題を解決しようとします。
 
 
それが上手くいけばいいんですが、上手くいかなかったりすると「こんなことも出来ない自分は駄目だ」といった具合に落ち込んでしまいます。そうないためにも普段から些細なことでも相談しましょう。
 
 
人に相談することで次第に自分が行動しやすい環境になります。なぜなら相談することで少しずつ問題が解決し、同時に自分が苦手としていることがどんどん少なくなっていくからです。
 
 
 
 

自分の本音を知る方法


 
本書では、自分の本音を知る方法として、「言葉を読み解く」、「繊細な感覚を感じる」、「自分と会話する」の3つを解説しています。今回は「自分と会話する」について解説させていただきます。
 
 
まず、ゆったりとリラックスできる状態に身を置いて下さい。瞑想している状態でもOKです。次に幼いころの自分(2~3歳くらい)を想像してみてください。
 
 
想像できたら、迷っていることや抱えている問題について尋ねてみます。例えば「勉強したい?」と聞いて、幼い自分が「うん!」と答えたり、喜んでいる場合は「Yes」となります。
 
 
反対に「いやだ」と答えたり、なにも答えずに不機嫌そうな態度をとっている場合は、「NO」となります。これがあなたの本心となります。
 
 
できるだけ、本心にそった行動や言動を心掛けてください。そうすることで自分自身と深くつながり、素直にに自分を出せるようになります。
 
 
 
 

■ まとめ


 
最後までご覧いただきありがとうございます。いかがでしたでしょうか。今現在生きづらさを感じている人が増えているようですが、その原因の一つに先に述べた「相手の気持ち」を考えすぎてしまうことがあげられます。
 
 
考えれば考えるほど思考がネガティブになるので、まずは考えすぎることを止めることから始めることをおススメします。
 
 
そのために有効なのが没頭できる趣味を持つことです。趣味がない方は好きな音楽を聴くなど、できるだけ好きなものに囲まれた状態にしてみましょう。
 
 
単純な方法なんですが、考える時間が減ることで、不安や恐れが減って、心地よさを感じる時間が増えてくると、人のことが気にならなくなります。少しでも参考になれば幸いです。
 
 
 

不安とのつきあいかた(1)軽い不安への対処法!