
■ 今回のテーマは「身体の不調改善」
今回は、著書「全人類、背中を丸めるだけでいい
新型コロナウイルスの感染拡大が依然として続いていますが、外出自粛規制が緩和されてから、肩こり、首こり、腰痛、頭痛、不眠、慢性疲労など、身体の不調に悩まされているケースが増えているようです。
著者の鈴木孝佳先生曰く、スマホとパソコンを長時間にわたって使用することによる健康被害が深刻な状態にあるのだとか。スマホやパソコンを使用している状態は、頭を支える首に大きな負担が生じます
普通に使っているだけでも首に15キロ前後の負担をかけることとなり、それを毎日数時間、しかも長期間にわたって行うことによって、身体が歪んでしまい、姿勢が悪化したことが原因で様々な体調不良を引き起こします。
■ 他人ごとじゃない深刻化する体調不良
長時間にわたってスマホやパソコンを使用することによって以下のような不調を引き起こします。
パソコンやスマホを長時間使用し続けると、首が垂れて猫背や反り腰の原因になります。姿勢が悪化すると肋骨が歪みます。肋骨が歪んでしまうと肺が十分に拡張しないので、横隔膜のはたらきが低下します。
その結果、呼吸が浅くなり、身体の司令塔的役割がある自律神経が乱れ、上述したような体調不良を引き起こします。ですので、歪んでしまった体をリセットして元の状態に戻す必要があります。
■ 背筋を伸ばしても姿勢は改善されない
子供のころ姿勢が悪いと周囲の大人たちから「背筋を伸ばしなさい」と注意されたものですが、肋骨が歪んだまま、無理やり背筋を伸ばしても多少背中の筋力がアップするだけで、姿勢は改善されないようです。
猫背を改善するストレッチの大半が背中をそらすのが基本です。しかし、肋骨が歪んだ状態で行っても、反り腰を助長してしまいます。つまり、姿勢を改善するには肋骨の歪みを正すことが大切なんです。
そこで有効なのが今回ご紹介させていただく1回1分でできる「背中を丸める」ストレッチです。
■ 「背中を丸める」ストレッチの効果の秘密
猫背の状態で背中を丸めたら余計猫背になってしまいそうですが、背中を丸めることによって、肋骨の歪みが治り、横隔膜の機能が本来の状態に戻るので正しい姿勢ができるようになります。
姿勢が良くなると正しい呼吸が自然と出来るようになるので、身体のあらゆる不調が改善されることにつながります。
■ 「背中を丸める」ストレッチで体の不調を改善
「背中を丸める」ストレッチを行ううえで最も大切なのが基本の呼吸法です。この基本の呼吸法を無視してストレッチを行っても、その効果は半減します。
ですので、まずこの呼吸法をしっかり行いましょう。基本の呼吸法のやり方は以下のとおりです。(1)~(3)を1セットとして繰り返します。
『(1)口から息を吐き切る』
口をすぼめて、5秒かけてゆっくり息を吐きだします。お腹や肺に溜まった古い空気を全て出しきるイメージです。
『(2)5秒間息を止める』
息を吐きだしたら5秒間息を止めます。その間は舌下を口腔内の上あごにつけておきます。
『(3)鼻から息を吐きだす』
ゆっくりと5秒かけて鼻から息をゆっくり吸います。
■ 「背中を丸める」ストレッチのやり方
(2)上体をゆっくり前に倒し、ヒジ(両腕)を90度に曲げて床につけます。
(注1)顔と床は並行にします。
(3)背中を天井に向かって押し上げるようにして丸めます。
(注2)この状態で上述した呼吸法を行います。
(4)まず5秒かけて息を口から吐き切ります。
(5)次に5秒間息を止めます。
(6)5秒かけて鼻から息を吸います。
(注3)(4)~(6)を5回行います。


Twitterで48万いいね、600万回の動画再生された、
今話題の「壁に向かって背中を丸める」ストレッチ
全人類とりあえずこれだけは!
— 鈴木孝佳|パーソナルトレーナー (@takasuzuki1123) October 28, 2019
この体操だけは毎日やっておくことをオススメします!
猫背にも反り腰にも肩こりにも効きます。
私は健康体ですが毎日起きたらやります。
墓場まで持ってく価値あります。
最初は難しいですが、効果はバツグンですチャレンジしてみて下さい!
毎日1分ぜひ! pic.twitter.com/YpFZo2aHhF
出典:全人類、背中を丸めるだけでいい
■ まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。「背中を丸める」ストレッチは、いかがでしたでしょうか。慣れるまでは各ストレッチをやりながら呼吸法を行うのは難しいかもしれません。
苦しい場合は無理して5秒間ずつやらないで、2~3秒に短縮して実践されるといいでしょう。そして、慣れてきたら少しずつ時間を延ばしましょう。
肋骨と骨盤を正しい状態に戻すことによって、呼吸が楽になり、次第に身体全体が劇的に楽になります。「背中を丸める」ストレッチが少しでも参考になれば幸いです。