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■ 今回のテーマは「手指のしびれや痛みを改善する方法」


 
今回は、著書「手指の痛み・しびれが消える! 10秒神経マッサージ」(著者:富永喜代、出版:永岡書店)から、手指の痛みやしびれを改善する10秒神経マッサージのやり方と、その優れた効果についてまとめさせていただきました。
 
 
手指の痛みやしびれ、変形は更年期を過ぎた女性に多くみられる症状で、こうした手指の痛みやしびれは、「ヘバーデン結節」である可能性が高く、そのまま放置してしまうとさらに手指が変形してしまう可能性があります。
 
 
著者の富永喜代先生は、ヘバーデン結節に悩む人たちを少しでもラクにしてあげたいという思いから日本ではじめてヘバーデン結節外来を開設されています。




 

『10秒神経マッサージは学会でも大注目』


今回ご紹介させていただく、「10秒神経マッサージ」は、富永先生自ら考案されたマッサージ方法で、昨年行われた日本ペインクリニック学会でも発表され、大注目されています。
 
 
実は私の母も婦人靴の製造に携わる靴職人として、長年指を酷使したため、ヘバーデン結節の症状に苦しんでいて、今回こちらの本に付属されているローラを使ってマッサージしています。
 
 
まだ始めてから1ヶ月たっていなので、効果について断定できませんが、痛みはかなり楽になったようです。
 
 
 
【こんな症状が生じたら要注意】
 
(1)手指が痛くて包丁が握れない
(2)パソコンやスマホ操作が痛くてできない
(3)軽く触れただけで手指の先に激痛が走る
(4)ペットボトルのふたが開けられない
(5)朝、手がこわばって上手く動かせない
(6)洗濯ばさみをつまめない
(7)力を込めたグーが握れない
(8)水があたるだけで手指が痛い
(9)小さなつまみをキュッとひねるのがつらい
(10)洋服のボタンがとめられない
(11)フライパンを握ると手指がズキッと痛む
(12)レジ袋の持ち手が手指にくい込んで持てない

 
 
 
 

■ 手指に痛みやしびれなどが生じる代表的な病気とは?


 
 

『へバーデン結節とは?』


へバーデン結節は、指の第一関節の痛み、変形、腫れなどの症状に300万人の人が悩まされています。へバーデン結節は、手指の第1関節に痛み、しびれ、腫れ、変形などが現われる病気です。
 
 
残念ながらへバーデン結節は、300万人もの患者さんがいるにもかかわらず、いまだに決定打となる原因が解明されていません。
 
 
そのため治療法も確立されていないので、痛みに耐えきれず、医療機関を受診しても、お医者さんから「治りません」と一方的に突き放されてしまうケースも珍しくないようです。
 
 
へバーデン結節の症状が進行してしまうと指を動かすたびに強い痛みが生じるようになってしまいます。
 
 
人によっては、仕事に支障をきたしてしまったり、家事ができなくなってしまい、悩みが深刻化してしまうケースも多いようです。
 
 
ちなみにへバーデン結節を患っている患者さんの9割は女性です。日頃から手仕事などで指を酷使している人に多い傾向があります。
 
 
 
 

『ブシャール結節とは?』


へバーデン結節が指の第一関節に症状が現れるのに対して、ブシャール結節は、指の第2関節に痛みやしびれ、腫れ、変形などの症状が現れます。
 
 
それ以外の病気の特徴や傾向は、ほぼへハーデン結節と同じです。
 
 
ブシャール結節とへハーデン結節は、合併して発症することが少なくないようで、特に中指は第二関節にブシャール結節が発症しやすい場所です。
 
 
ですので、患者さんによっては中指だけブシャール結節で、その他の指はへバーデン結節といったケースも少なくないようです。
 
 
また、患者さんによっては全ての指にブシャール結節が発症してしまう方もいるようです。
 
 
 
 

『ばね指とは?』


ばね指は指を動かそうと力を入れると、ばねのように指が跳ね上がってしまうのが特徴です。
 
 
日常的に手指を酷使すると、腱や腱鞘がこすれて炎症を起こし、指を動かすことが難しくなってしまいます。そういう方に発症しやすいのが「ばね指」です。
 
 
動かしにくい指をなんとか動かそうと力を込めると、指がカクンとばねのように跳ね上がることから、この病名がついています。
 
 
指が跳ね上がる症状は、どの指にもおこりますが、中でも中指と薬指に多いようです。女性のばね指は、更年期以降に多くなる傾向があるようなので、仕事や家事で手指を酷使されている方は注意が必要です。
 
 
 
 

■ 10秒神経マッサージとは?


 
10秒神経マッサージは、手指の神経ポイントを爪を立てて刺激することによって、手指の痛みやしびれを解消させる富永先生自ら考案された治療メソッドです。
 
 
10秒神経マッサージによって、これまで多くの患者さんが手指のトラブルから解放されたようです。
 
 
しかし、患者さんの中には症状が悪化しすぎて、爪でマッサージすると強い痛みが手指に生じてしまい、きちんとマッサージができないという問題がありました。
 
 
そうした声にこたえるために、「ゆび関節ローラー」が開発されました。このローラを使うと手指に負担をかけずに効率よくマッサージできます。
 
 
やり方は非常に簡単、下図にあるとおりローラーに指を通すだけです。グリップの握り方でローラー圧の強弱をコントロールできる優れモノです。
 
 
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(1)手指の「神経ポイント」を刺激するメソッド


神経ポイントとは、神経が体表のごく浅い部分を走っている場所のことです。10秒神経マッサージは、手指の神経ポイントに自分で刺激を加え、痛みやしびれを改善させていくメソッドです。
 
 
 
 

(2)「イタ気持ちいい」刺激を10秒間が基本


神経ポイントへの刺激は、強すぎても弱すぎてもダメで、「イタ気持ちいい」と感じるくらいの力加減がベストです。
 
 
ただし、長くやれば効果があがるというわけではなく、各神経ポイントへの1回の刺激は10秒間ずつが基本です。
 
 
 
 

(3)朝晩習慣にすることで大きな効力が発揮される


10秒神経マッサージは、朝と夜の1日2回行うといいようです。
 
 
10秒神経マッサージを習慣化することによって、血行がよっくなって、神経が正しく情報を伝えられるようになり、少しずつでも着実に手指の症状が、改善されていくはずです。
 
 
また、日常生活の中で手指の痛み、しびれ、こわばりなどの不調に悩まされることも減っていきます。
 
 
出典:手指の痛み・しびれが消える! 10秒神経マッサージ
 
 
 
 

■ まとめ


 
最後までご覧いただきありがとうございます。10秒神経マッサージは、富永先生の患者さんに対する思いやりから生まれたメソッドです。
 
 
本書では、ゆび関節ローラーが付録として付属されているので、こちらを使えばどなたでも簡単に10秒神経マッサージを行うことができます。
 
 
ゆび関節ローラーを使ったやり方と自分の指を使ったやり方を解説している動画をご紹介させていただきます。ぜひこちらの方もご覧ください。
 
 
手指の痛みやしびれは放置してしまうと症状がどんどん悪化してしまうので、まずは10秒神経マッサージを実践し、症状が緩和されるか否かを見極めることが大切です。
 
 
もし、症状が緩和されれば、そのまま10秒神経マッサージを継続し、緩和されない場合速やかには医療機関を受診してください。少しでも参考になれば幸いです。
 
 
 

『手指の痛み・しびれが消える! 10秒神経マッサージ』



 
 

『10秒指ほぐし』