■医局員の医局に対する不満と将来に対する不安
大学医局は良くも悪くも封建的な世界であるため、組織上の縛りが非常に強いので、不満
を通り越して常に怒りを胸の内に抱えながら働いている医局員も少なくありません。
また常にどこに派遣されるかわからないといった不安定な職場環境も医局員を苦しめます。
そうした非常に過酷な環境の中で働き続ける医局員のモチベーションは専門医を取りたい、
学位を取りたい、一定の技術を学びたいなど非常に前向きな物が多いです。
■長年勤務している医局員の陥りやすい問題とは?
しかし、いくらモチベーションが高いからといはいえ、理不尽な思いを抱きながら一定の年齢
まで医局で過ごさなければならないので、なにか違った方向から希望を見出そうとします。
例えば退局したら給与は大幅にあがり、当直などの夜間勤務は減少し、教授との軋轢から
も開放されるといった具合です。医局に対する不満が大きいほど希望が大きくなります。
「あともう少し、あともう少し頑張れば全てが報われる」と考えることにより、日々の仕事での
ストレスも解消されるので、それに従って退局したあとの希望は自然と大きくなります。
■妄想で終わらせないために必要なこととは?
そうした状況で長期間に渡って働き続けると、「 週4日、当直なし、1500万円 」といった求人
広告が突然目に入ってきます。そうなると居ても立ってもいられなくなります。
しかしながら、条件がよい求人の裏には何かしら落とし穴があります。大学医局においても
メリット・デメリットがあるように、一般の病院においても良い点、悪い点があります。
一時的な感情に振り回されないためにも、 キャリアプランが必要です。 それだけのためでも
いいので、一度医師転職サイトのキャリアコンサルタントに相談することをオススメします。